2024
4/18

文化祭ロゴ制作記

どうもこんにちは。デザイン課長の加藤幸資です。

文化祭もあと1週間ほどに迫ってきました.....

さて今回は、僕が制作した文化祭ロゴのコンセプトや体験談について綴っていきたいと思います。

コンセプト

モチーフとしているものは羅針盤です。ロゴとは「コミュニケーションの最小単位」とも呼ばれるほどのもので、ロゴからすぐに文化祭テーマを連想できるようにしなければいけません。冒険の象徴である羅針盤をモチーフにすることで、「長い冒険」を意味するODYSSEYを容易に連想できるようになっています。また、「冒険」と「灘校文化祭」を並列して考えてみた時に、灘校文化祭が新たな冒険の始まりになってほしいと思いました。茶色から、オレンジ、黄色へと移り変わるグラデーションは、日の出間近の地平線をイメージしたもので、「新たな冒険の幕開け」を感じさせるものになっています。

なぜシンプルなロゴにしたのか

今年の文化祭ロゴを初めて見た時、多くの人は「シンプルすぎないか?」と思ったのではないでしょうか。もちろんしっかりとした理由があります。まず第一に、 “simple is best” ともいうように、シンプルなものが一番かっこいいと感じたからです。文化祭ロゴは、文化祭のシンボル的な存在ですから、校内生にも来場者にも気に入ってもらえるような、かっこいいロゴにしなくてはいけません。多くの人がかっこいいと思うのは、無難なシンプルなロゴだと思いしました。実はシンプルなロゴにした理由はもう一つあります。それは、シンプルなロゴだと様々なアレンジができるということです。文化祭ロゴは、SNSのアイコンやキーホルダーのようにロゴをそのまま用いることももちろんたくさんあります。しかしそれ以上に、PVやHP、グッズ、景品、校内装飾、文化委員Tシャツ、パンフレットのように、ロゴを大きく使ったり、アレンジして使うことも多くあります。そのような場合に、いろんな発想で、様々なアレンジの仕方ができると、デザインが豊になり面白いのではないかと思いました。デザインするのは僕以外にもたくのデザイナーがいますしね。多くのデザイナーがそれぞれの個性を発揮できることは、すごく価値があることだと思いました。

色彩について

先に述べた通り形はシンプルにしましたが、色彩は非常に独特でユニークです。文化祭テーマ"ODYSSEY"がギリシャ神話オデュセイアを語源に持つことから、少し古そうで知的なイメージを表現したいと思っていました。そこで、PhotoshopというAdobeのソフトの効果機能を下の写真のようにいくつも重ねることで表現しました。実を言うと、手当たり次第この効果機能を重ねていったので、あの色彩が表現できたのはたまたまです笑。

また、これは作ってから思ったのですが、あの色彩を拡大していくと、無数の色が現れます。実はあのユニークな色彩は、無数の色が構成することで表現されているのです。このことは、無数の灘校生の個性や知恵が調和し構成された灘校文化祭そのものではないでしょうか?そのように考えてみると、少し面白いですね。

体験談

文化祭ロゴは、8月の中旬から10月の上旬にかけて、約2ヶ月ほどかけて制作しました。文化祭ロゴを制作する中で最も難しかったことは、「新たな冒険の始まり」をどう表現するかでした。日の出の太陽をモチーフにしたり、幾何学模様に挑戦したりなど、すごく迷走してしまいました。何か”凝った”ロゴにしなければいけないと勝手に考えていたのかもしれません。その中で、自分の好きなロゴやロゴの役割を考え、シンプルなロゴで良いと感じました。そこからはうまく進めることができました。

最後に

文化祭ロゴのコンセプトや体験談について長々と綴りましたが、実は僕、ロゴを制作するのは今回の文化祭ロゴが初めてでした。そのため、どのような手順で進めていいかなどわからないことだらけで、すごく難しかったです。今思えば、なぜ他の仲間が僕を信じてくれたのか、そもそもなぜ僕がロゴを作ろうと思ったのかわかりません笑。でも、なんとかたくさんの人に気に入ってもらえるロゴを制作できすごくよかったです。新しいことに挑戦することは、すごく面白いですよね。

文化祭ロゴが完成して半年以上がたち、灘校文化祭もいよいよ1週間に迫ってきました。長いようで短いような....

灘校生の個性や「好き」が集結した唯一無二の灘校文化祭に、ぜひ足を運んでください!待ってます!!!!