2024
4/23

灘校の外の文化祭〜広報の思想〜

こんにちは、広報課長の与那嶺昊暉です。

といっても実際広報課は「対外広報」を目的とする部署というだけで、その仕事内容はホームページ制作から周辺へのビラ配布、かと思ったら各塾へのポスター配布やYouTube動画制作、SNS広報と雑多も雑多です。

このうちのホームぺージ制作とYouTube動画制作に関しては、実は「文化委員会」という文化祭を中心的に運営する委員会(生徒会機関の一つです)ではなく、デジタル委員会という別の組織が担当しているので、今回は割愛ということで。(まあそのデジタル委員会の委員長もわたしなんですけどね())

ただ、広報というのは"必要性のある"仕事ではありません。このブログの他の記事にもあると思いますが、総務課の仕事は文化祭には不可欠ですし、ステージ課もそうでしょう。装飾課も文化祭のムード作りに一役買っています。しかし、広報課はどうでしょう。文化祭当日に来た人が広報課を意識することはほとんどありません。ではなぜ、広報課は文化委員会に存在するのでしょうか?もっと言えば、広報課の目的はどこにあるのでしょうか?

その問題にこたえる言葉があります。「来る前の高揚、来た時の利便、来た後の余韻」という言葉です。これは私が広報課長として広報課員に伝えた理念でもあるのですが、広報課の果たすべき役割はこれではないかと思います。

文化祭に来る時、特に小学生は5月2日か3日にフラッと来てフラッとかえるでしょうか。個人的には、特に灘校を志望していただいているみなさんは、何日も楽しみにして、文化祭当日に足を運んでくださいます。この、「ワクワク感」は、文化委員会が文化祭を運営するうえで最も重要視すべきもののうちの一つです。そして、これをすこしでも後押しできるのは、広報課しかないのです。これが、「来る前の高揚」です。

文化祭に来た時はどうでしょう。例えば、「子供が迷子になった!」ということが起きたとします。ここで登場するのが、LINEのDM機能です。今年の文化祭では、LINEのDMに質問すればすぐに返信が返ってくるようにしていますから、こういった際にあくせくする必要はありません。これは「利便」であり「安心」です。また、当日はステージが非常に込み合います。このステージを生配信し、ビューイング教室を設けており、これも「利便」といえるでしょう。また今年は校内の2つのモニターに各種の情報を垂れ流しとする予定です。これももしかすれば、「利便」といえるかもしれません。

そして、最後が「来た後の余韻」です。これは来ていただいた後に来年以降の改善点などをピックアップするための策でもあるのですが、来場していただいた方が灘校から帰られた後に、SNSに投稿していただけるような工夫をしようというものです。

さて、今回は文化祭に"必須"ではないけれど、あったら確実に良くなる「広報」をどんな思いでやっているのかを書いてみました。それでは本番まであと1ケタ!当日、灘校にてお待ちしています。